12月23日ですね・・・。いよいよ明日はクリスマスイブ。ここから怒涛の年末が始まりますね。クリスマス、大晦日、寝正月・・・。(寝は余計ですね。正月くらい、寝て過ごしたいなあ・・・。でもそういうわけにはいかないんですよねえ・・・ 愚痴です)
さて、本題へ。
今月、我がランド・プランは広告を出していません。新聞チラシ、新聞折り込みチラシ、情報冊子、全く出してません。
不動産屋にとって、「チラシ」というものは特別な意味を持つものです。この、インターネットが発達し、携帯電話が小型パソコン化した現代にあっても、最も即効性の高い広告媒体は「チラシ」です。(ウチでは。違う会社もあるかもしれません)
インターネットにしても携帯にしても、不動産の売買にあたっては何故か反応が鈍いです。
これは何故起きるのか?不動産屋の経験として、私は以下のように分析します。
@比較できる情報が多すぎる。
A現地を見ずに判断してしまう。
B一つの情報を見る時間が短い。
まず@についてですが、これはインターネットの抱える大きな問題の一つです。人間は、例えばaかbかどちらか選べと言われれば、通常は迷ってどちらにしようか考えます。昔流行った「究極の選択」みたいなもんです。
インターネットの世界には、恐ろしいほどの情報が溢れています。この、多数の不動産情報が氾濫しているインターネット上で、どれが「良い不動産なのか」は、プロである不動産屋でも中々厄介な問題です。色んな不動産情報を見ていると、ハッキリいって面倒くさくなります。「またそのうち良い物件が出てくるだろ」と思ってしまいます。
Aは、現地を見ずにインターネット上の物件情報だけで「わかったつもり」になり、実際に不動産を見なくても良いと判断する人が多いという事です。結局の所不動産は「リアル」なものであり、実際に「そのモノ」を見ないと「良いか悪いか」わからないはずなのですが、インターネットの魔力により、バーチャルな情報だけでその物件の良し悪しを判断してしまうのです。
Bは、私もそうなのですが、インターネットをしていると、どんどん色んな画面を見てしまい、一つの物件をじっくり吟味する事がなくなります。「あれも気になる、これも気になる。あれ?○○が不倫!?」など、不動産とは全く関係の無い情報に流れて行ってしまう事も往々にしてあります。
不動産のチラシは、これら3つの点をあまり問題としません。物件情報が限られているので、「この中ではこれが良いな」と思ったりします。また、詳細な情報が分からないので「じゃあ現地を見てみようか」と思ったりします。そして、やはり人間は「紙」の歴史を長く経験しています。画面の情報を見るより、「紙」の情報を見る方が馴れているのです。
結局、不動産屋の最大の武器は、やはり「チラシ」なのです。
でも・・・やはりチラシにはお金がかかります。あんまりチラシを打ち過ぎると、費用ばかりがかさみ、その分を物件価格に転化しなければならなくなり、その分不動産価格が上昇してしまう可能性もあるのです。
今月チラシを出さないのは、結局はそういう事です。チラシ代にお金をかけても、物件の価値が高まるわけでもありません。そんなお金があるのなら「物件自体」にお金をかけます。
ということで、今月のチラシを期待していた皆さん、どうもすいませんでした。次回は2月に出る予定です。それまでお待ちくださいませ。