久しぶりに「サラ金」のお話をしたいと思います。
春になると、私はつい昔の事を思い出します。基本的に楽しい事は思い出しません。桜が咲き、周囲が明るい雰囲気になってくるとどんどん「イヤな事」を思い出してしまう「鬱タイプ」の人間なのです。
今年はサラ金会社に入って満10年。ちょうど10年前、私はサラ金会社で日々泣きそうになってお仕事をしていたわけです。
朝出社します。下っ端なので一番早くに出社し、まずは掃除です。そのあと、先輩が出したゴミを処分します。
このゴミ、実は個人情報が満載のゴミです。10年前は「個人情報保護法」というものがなく、今に比べて個人情報に対する考え方が甘かったです。勿論、それなりにちゃんとした会社でしたので、そのような「ゴミ」は出したその日のうちにシュレッダーをかけ、内容がわからないようにするのが「原則」でした。
しかし、10年前はバカ忙しかったのです。先輩方の中で、前日のゴミをシュレッダーにかけずに帰られる方がいると、私のような下っ端が朝処分しなければならなかったのです。
それから帳票類の整理。毎朝本社からかどこか知りませんが、色々なデータが載った書類が機械から吐き出されます。20種類くらいあったような気がします。これを、それぞれ決められたファイルに綴じ、中でも重要なデータはスタッフ分をコピーして各スタッフに配布します。
この辺りで先輩方も出社します。
その後はコーヒーを作ります。作りますが、飲んでいる時間はありません。
この後、地獄の「電話督促タイム」です。
慣れると地獄でも無いのですが、最初のうちは怖くて怖くて・・・。
「もしもし、○○さんですか」
「そうだけど」
「今月のお支払がまだ確認できていないのですが・・・」
「あー、ない。無いから返せん」
絶句・・・
最初の頃、このセリフに感動した思い出があります。「ない。」なんと清々しく、正直なセリフでしょう!
しかし、返してもらわないと私が叱られます。
っと、時間です。続きは明日、か明後日!
まだランキングやってます〜
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