さて、いただいたコメントでは二点の事実が書かれておりました。一点は「購入の申し込みをした物件が、売主の都合で買えなくなった」という事実、もう一点は「見に行った次の日に購入の申し込みをしたが、買えなかった。当日申し込んでいれば・・・」という愚痴(?)でした。
私の理解した所では、この二点は別問題ですよ・・・ね?(と、解釈しました)
という事で、まず一点目ですが、「買いたい!」という意思表示を出しているのに、売主の都合で買えなくなるという事は、たまにあります。実際、あってはならない事なのですが、あります。
どういうケースが考えられるかというと、普通は「一般売主」の場合です。要するに、売主が我々不動産業者ではなく、一般の消費者、あるいは不動産業以外の事業者の場合です。普通に考えて、我々のような不動産業者が売り出しをかけて、申込みが入っているのに「売主都合で」キャンセルという事は、あまり考えられません。
無いとは言えませんが、非常にみっともない話です。
この場合の売主都合というのも色々ありますが、良くあるのは、「やっぱりやーめた」という気分的なキャンセルです。一端納得した売値に納得がいかず取り下げたり、あとはもう、家庭の事情などの「個別的理由」ですよね。
本当はこういう事があると、買主さんにも多大な迷惑をお掛けしますし、仲介業者も、振り回されて大変です。売主側に入った仲介業者がしっかりしてないと、往々にしてこのような事態は起こります。(どれだけ注意しても阻止できない事もありますが)
一方、売り出しの「次の日」に申し込んで買えなかったというのは、これは単純に「スピード」の問題ですので、なんというか「ご縁」のお話になります。
いつも言っておりますが、中古住宅というのは「その場所にある」世界でたった一つのモノです。隣同士の同じような住宅であっても、採光や通風、道路付け、近隣との関係等もあって、やはりどちらも「世界でたった一つのモノ」です。
そして、「自分が欲しい」と思うモノは、必ず他にも「欲しい」と思う人がいるはずです。人間なんて、大多数はほぼ似たような考えを持っているのですから。もちろん、好み、希望条件は違いますけどね。
とはいえ、「中古住宅は一つしか無いんだからスピードが命!」というだけではありません。ただ単にスピード勝負では、思わぬ失敗をしてしまう場合も多いです。安い買い物では無いのですから、見るべき所を見ないと、取り返しの付かない事になってしまいます。
と言う事でようやく本題へ。「中古住宅を購入する際、何に気を付ければ良いのか?2014年秋バージョン」をお送りしたいと思います。
以前もこの辺の事は書いたことがあると思うのですが、不動産業界も日進月歩、激しい変化の潮流の中にあります。ここらで一度、おさらいの意味を込めまして最新版の「気を付けなければならない事」を書いておいても良い頃でしょう。
が、長くなりましたので、続きは次回。出来るだけ早く書きたいと思い、努力も致しますので、もうしばらくお待ちくださいませ!!