物件資料には、色々な情報が載せられています。中古住宅の場合、まず何を見るべきかですが、まず私なら「新築年月日」を見ます。そしてこれが「昭和57年1月1日以降」であれば、まあ第一段階はクリアです。
昭和57年というのは、皆さんご存知の通り、改正された「建築基準法」が施行された年で、この年を境に「耐震基準に適合」しているかどうかの分かれ目となる年です。
この日以前の新築であれば、「旧建築基準法」上の基準で建てられているという事ですので、耐震については、不安が残ります。が、勿論、全ての物件がダメという事ではなく、しっかりと調査を行った結果、「新耐震基準に適合している」と判断されているものもあります。そして、その際は必ず物件資料にその旨が書かれていますので、その点は、しっかり確認いただきたいと思います。
ちなみに、「新耐震基準」に適合していないからといって、絶対に買ってはいけないという事はなく、一定の改修工事を行って耐震性を高める方法もあります。特に、こういった「旧耐震基準」で建てられている建物は、基本的に売買にあたっては、ほとんど「評価」に含まれない事が多いです。
と言う事で、「ほぼタダ」という感じで取引が出来れば、後は改修工事によって付加価値を付け、快適に居住する事も、理論上は可能です。「理論上」と書いたのは、その「改修工事」にかかる費用が、一体いくらかかるのかという事です。
この点は、申し訳ないですがケースバイケースで、建物の状態・規模等により、一概には言えません。実際にやってみないと分からないですし、やってみて「壊した方が良い」となる場合もあります。
と言う事で、昭和57年以前の住宅は、そういった「リスク」が内在していますので、私は、あまりおススメはしません。
が、そういう物件だからこそ「格安」なモノがあるのも事実ですから、上記のリスクを理解した上で購入するのも、当然「アリ」です。安く買って、最低限の手直しをして住むというのも、それはそれで良い判断の時もあるのです。
ただ大事な事は、「そういったリスクがある」と言う事を「しっかりと」理解しているかどうかです。そしてその為には「物件」だけ見ていても分かりません。「物件資料」と「営業マン」の話をしっかり聞く事が大事なのです。
・・・また取り留めのない話っぽいですね。とにかくこの話、続きます!