暑いといえば、最近のテレビ業界では「あまちゃん」と「半沢直樹」というドラマがアツいのだとか。
両方、一回も見た事ありません。テレビ自体、あんまり見ないのですが、特に「ドラマ」は全く見ないんですよね。
しかし、世間で流行っているモノをただ「知らない」というのは、仕事人としては、良くありません。ということで、とりあえず「半沢直樹」の原作を読んでみました。
テレビドラマの嫌な所の一つは、「自分のペースで進めない」という所です。が、「本」で読むと、自分のペースで読めます。
で、読んでみました。結果的に、面白く、読みやすく、1日で読了してしまいました。面白かったので、現在「続編」を読み始めています。
ドラマの方は知りませんが、要するに「ナニワ金融道の銀行版」という感じですね。勿論、違う点は全く違いますが。
ストーリーとしては「自らの融資案件に対して組織から理不尽な責任追及を受けながらも、絶望的と思われた債権回収に正面(及び裏口)から挑み、起死回生を図ろうとする融資課長」のお話、といった感じです。
お金って、怖いですよね・・・。でも、もっと怖いのは「組織」ですね。組織の怖さは、一言では言い表せません。
半沢直樹は、ごく普通の(ちょっと優秀な)サラリーマンで、耐える所はしっかり耐えますが、吠える所は吠えます。組織の中で働くサラリーマンなら、誰もが似たような状況に逢った事があるでしょうが、基本的に「吠える」という選択肢はありません。「耐える」のみです。そして、それがイヤなら「去る」のみです。ですから、彼が吠える部分は、非常にスッキリします。
この、「耐えて耐えて・・・」「周到に準備を重ねた後に」「冷静に」吠えるのが良いですね。ただのハッタリや感情に任せたものではないのです。
皆様。社会にいる以上、吠えたい事は色々ありますが、まずは耐えましょう。そして、用意周到に準備を重ねた後に、冷静に吠えましょう。誠意には誠意を、悪意には悪意を。やられたらやり返す。それではまた。